ディズニー映画の「美女と野獣」というアニメがありますね。
あれは、「ベルと魔物」という物語を原作として作られたアニメです。
内容を簡単に話しますと、
利己的で自分勝手な王子様に魔女が魔法(呪い)をかけて
野獣にしてしまう物語です。
原作では恐ろしいヘビの姿に変えられてしまいます。
そして魔女から、若い女性と相思相愛になったら魔法がとける
と言われるのです。
忌み嫌われるヘビの姿の自分を一体誰が愛してくれるのか……
王子さまは、嘆き悲しみます。
将来を絶望して自閉的にもなります。
でも、ベルという女性のやさしさで野獣の聖なる心が刺激され、
次第に野獣にやさしい心が芽生えてきます。
人にやさしくしたくなる野獣になったのです。
人は愛されたら、必ず人を愛したくなります。
真の愛にはそういう力があるのです。
やさしくなった野獣(王子)をベルも好きになります。
こうして相思相愛になって魔法がとけるのです。
大まかには、こういうストーリーです。
架空のストーリーではなく、現実でおこっている話し
このアニメが世界中でヒットしたのは、現実でおこっている話しだからです。
現実世界での魔法のとき方が、このアニメに隠されています。
それはつまり、人の愛が魔法(呪い)をとくのです。
アニメや童話の世界では、かけられた呪いをとくにはたいていが恋愛です。
(兄や妹の愛ということもあります)
現実世界でも呪いをとくのは恋愛なのです。
つまり、若い女性にかけられた呪いをとくのは、若い男性で、
若い男性にかけられた呪いをとくのは若い女性です。
いい恋愛は、呪いをとくパワーがあるのです。
女性にかけられた呪いをとくには、智恵とと勇気が必要です。
つまり恋人の男性には智恵と勇気が必要です。
智恵と勇気こそが男性の愛の中身です。
智恵をもって呪いを見つけ、勇気でもって呪いをとくのです。
そして男性にかけられた呪いをとくには、
女性の受容と肯定と支持という愛が必要です。
女性には受容の心が必要だということです。
受容の心こそ女性の男性に対する愛です。
これは「応援団」という愛です。
男性には応援団が必要なのです。
受容や肯定のサインが男性に自信とやる気と勇気をもたらすのです。
勇気に支えられて男性は試行錯誤しながら英雄体験をしたり
智恵を身につけたりし、自己解放していきます。
クルマにたとえると、女性の愛とはガソリンに相当します。
スーパーカーでも、ガソリンがないとクルマは走りません。
そして男性の愛は、ハンドルとブレーキに相当します。
呪いがかけられていなければ、女性は本来、
自分の直感力で正しくクルマを走らせることができますが、
呪いがかけられた女性は、間違った運転をしてしまいます。
当然、軌道修正が必要ですが、正しい方向(その女性らしい生き方)
をするのに、男性の知恵と勇気を必要とするのです。
恋愛とは呪いをとき、人を自由にさせる力があるのです。
このようにすばらしいものであるからこそ、
人々は素敵な恋愛にあこがれるのです。
引用:「幸せな結婚をしたいあなたへ」 岩月謙司 著 新潮文庫出版より
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